音響映像 2025.08.15
【照明】45thドリーマーコンサートの裏側に迫る学生インタビューvol.2

2025年7月にアステールプラザで行われた音響・映像メディア学科のコンサート実習「ドリーマーコンサート」。
そのコンサートを作り上げた「制作」、「照明」、「音響」、「映像」の各セクションチーフに話を伺うこの企画!
今回は照明セクションチーフの今野さんにお話を伺います。
【昨年度の学生インタビューはこちらから】
vol.1 - 制作セクション(実行委員長)
vol.2 - 音響セクション
vol.3 - 映像セクション
vol.4 - 照明セクション
■「照明」の仕事について
――照明セクションを選んだのはなぜですか?
アーティストをよりよく魅せる、自分の理想通りの照明を作りたかったので照明セクションを選びました。

――照明セクションの仕事内容を教えてください。
照明セクションの主な仕事は、照明の打ち込み(※1)、照明機材の設置、本番のオペレート(※2)、ピンスポットの操作です。
私はこの内、打ち込み、吊り上げ、オペレート、客席を含めた会場全体の照明操作を担当しました。
※1・打ち込み…曲の雰囲気やテンポに合わせて照明の色や動きを決め、あらかじめパソコンでシミュレートして打ち込むこと。
※2・オペレート…打ち込んだものを本番で演奏に合わせて照明卓を通じて操作すること。

■準備中~本番について
――本番に向けた準備の中で、大変だったこと・苦労したことはありますか?
今回は出演していただくアーティストの決定が遅くなってしまったため、アーティストから楽曲のデータをいただくのも遅くなってしまい、打ち込みがギリギリになってしまいました。本番の日程は決まっているので、急ピッチで打ち込むのが大変でしたね。
また、今年から機材が新しくなり、使い方を覚える所から始めないといけなかったのも大変でした。
1年生は、仕込み図の見方も、どれがどの機材なのかもわからない状態からのスタートだったので、先生や私達2年生がサポートしながらセッティングを行いました。
――本番中に大変だったことはありますか?
アーティストのアドリブにピンスポットや照明を合わせるのが大変でした。
事前に情報が来た時の対応は照明セクションの全員が頭に入れていたので、落ち着いて照らすことができたと思います。
実は本番で一度ミスをしてしまってとても焦りましたが、とにかく会場が真っ暗にならないようにと思いながらオペレートや操作を続けました。
大変でしたが、自分のオペレートのときに音ハメやキメるところが上手くいったらとても嬉しくて、照明セクションを選んで良かったなと感じました。
――本番ならではの経験だと感じたことはありますか?
照明はホールなどの暗いところで照らすのが一番映えるので、照明操作の感覚や感動は、実際にコンサートなどが行われる会場で実施する「コンサート実習」だからこそ得られるものです。
本番は1回しかない、失敗できないという緊張感の中で挑むので、将来現場に出るのであればとても良い経験になると思います。
■本番を終えて
――本番を終えた時は、どんな気持ちでしたか?
ミスってしまった後悔と、無事に終えられたという安心感がありました。
――1年生のときと比べて、成長を感じたことはありますか?
1年生の時は自分の担当の曲が1曲だけだったのですが、今回は3曲担当しました。
担当の曲数が増えて全体の照明操作も任されたコンサートを無事に終えられて、自分の成長を感じました。
照明機材の設置や撤収のときも、1年生の時より理解が深まっていたのでスムーズに進められ、1年生に教えることができたのも自信になりました。
――準備から本番終了後までを通して、嬉しかったこと・楽しかったことを教えてください。
照明セクションはとても明るい雰囲気で、打ち込みの休憩のときなどにみんなで話す時間がとても楽しかったです。自分の担当した曲の打ち込みが終わった時は、嬉しいし達成感もありました。

また、私は本番でピンスポットを担当することはできなかったのですが、舞台上の出演者に綺麗にピンスポットが当たっているのを見たときは嬉しくなりました。
本番、撤収が終わったあとに、セクション全員で「お疲れ様でした!」と叫んだ時、今まで頑張ったなという思いが込み上げてきて、最高の気分になりました。


――今回の実習で学んだことを教えてください。
緊張しても落ち着くことの大切さを学びました。
緊張する場面は将来どんな現場でも沢山あると思うので、事前準備をしっかりとして、落ち着いて行動できるようにしていきたいと思います。
■最後に
――進路を迷っている高校生や、同じ業界を目指している後輩に向けて、アドバイスやエールをお願いします!
この業界は大変なこと、辛いことも多いけれど、それを越えた時の達成感ややりがいは経験しないとわかりません!
まずは積極的に挑戦することが大切だと思います!
今野さん、ありがとうございました!
次回は8月22日(金)、音響セクションのチーフを務めた学生へのインタビューを公開予定です。
お楽しみに!