機械工学科

  • 2年制
  • 職業実践専門課程
  • 専門士
  • 厚生労働省「技能検定 機械加工」指定校
  • 厚生労働省「技能検定 機械・プラント製図」指定校

たな価値を
創造する
「ものづくり」の
スペシャリストへ

全国でも数少ない機械加工に重点を置く専門学校です。設計に必要な知識をはじめ製造や管理まで
多様な実習を通して、ものづくりの現場で必要となる実践的な知識と技術を身につけます。
企業で使用される実機を多数揃え、現場に近い環境で経験を積み、技術力と人間力を磨きます。

学科の特長

  • POINT

    01

    実体験を通して
    「ものづくり」を知る

    講義で理論を学び、実習で確認。自らの手で知識を具現化する体験型学習を繰り返すことで、スキルとして定着するとともに「ものづくり」の楽しさを実感できます。机上のシミュレーションだけではなく、本物の機械に触れることが「ものづくり」を知る近道です。

  • POINT

    02

    業界が求める即戦力
    「技能士」に挑戦

    在学中に「技能検定 機械加工3級」「技能検定 機械・プラント製図3級」以上に合格するのが目標です。あらゆる産業の基盤となる「ものづくり」を支える機械エンジニアを目指し、業界で求められる資格の取得にも力を入れています。

  • POINT

    03

    設計から製造、管理まで、
    ものづくりを総合的に習得

    ものづくりのスタートである設計、それを製品として具現化する製造、生産を確実に継続するための管理といった、ものづくりに関する知識や技術を総合的に学びます。実践的な実習を通して、生産現場で不可欠な幅広い視点や、他者と協働できる力を養います。

  • 目指す職種

    • 機械加工技術者
    • 機械設計技術者
    • CADオペレータ
    • 機械メンテナンス技術者
    • サービスエンジニア など
  • 目指す資格

    • 技能検定 機械加工2級☆・3級☆
    • 技能検定 機械・プラント製図2級☆・3級☆
    • 危険物取扱者試験乙種第4類
    • アーク溶接等業務に係る特別教育
    • フォークリフト運転技能講習(1t以上)
    • ガス溶接技能講習
    • 床上操作式クレーン運転技能講習(5t以上)
    • 二級ボイラー技士 など
    • ☆指定校

HITP NEWS

機械工学

2年間の学び・
資格取得の流れ

学びのフローチャート 資格取得チャート
学年 内容 技能検定 (国家資格)の場合
1年次

体験型実習で“ものづくり”の
基礎を幅広く学ぶ

力学などの理論、材料や加工などの知識、
各機械操作など、ものづくりに必要な基礎
を幅広く学びます。

普通旋盤作業 3級

2年次

専門知識、応用技術を学び
実践力を育成

ロボット工学や自動加工など、
実社会で必要となる知識・技術を学習。
製品開発にも取り組み実践力を磨きます。

普通旋盤作業 2級
フライス盤作業 3級
数値制御旋盤作業 3級
マシニングセンタ作業 3級
機械製図CAD作業 2・3級

Check !

アナログはもちろん
デジタル設備も充実

現場でも長年使われているアナログ設備のほかに、3Dプリンタやレーザー加工機などの小型工作機械をはじめ、数値制御旋盤やマシニングセンタなどの産業用大型自動工作機械といったデジタル設備も充実。最新のデジタルの機械操作もしっかり学ぶことができます。

  • 3Dプリンタ

  • レーザー加工機

実習紹介

  • NC/MC実習

    プログラムによって自動加工ができる数値制御旋盤(NC)やマシニングセンタ(MC)について、実践的な技能を身に付けます。

  • 三次元CAD実習

    2DCADと並行して3DCADも学びます。基本となる3Dモデリングの考え方から応用的な作図まで、実用的な技能を学習します。

  • 図学と基礎製図

    設計者の考えを加工者に伝えるための図面の書き方を学びます。手書きによる図形の書き方から始まりJIS製図法まで詳しく学びます。

学びの環境

FA実習室

金属を削り、穴開けなどの加工情報をデータ入力することで、設計に沿って自動的に部品を作成できる機械が完備されています。汎用工作機械やNC工作機械など、工場さながらの幅広い設備がそろう環境で、実際に操作しながら部品加工を学べるのが魅力です。

企業連携授業

職業実践専門課程

業界の最前線で活躍する講師から直接指導を受け、就職後に必要となる専門的実践力を育成します。

介護現場における
アクティビティ装置の開発

企業と連携して製品開発に挑戦する、実践的な課題解決型授業です。これまでに、室内用のバーチャル車椅子トレーナー、腕の曲げ伸ばし装置、横移動できる車椅子など、リハビリに関する装置を提案しています。

教員紹介

  • 竹田 睦先生

    製造業における“ものづくり”は、物を作り出すだけではなく、誰かの役に立つもの、誰かが必要としているものを作り出す必要があります。そのためには、専門知識と経験、そして多くの人の協力がないと成り立ちません。本校は、産業界が望む実践力と、生産現場で必要とされる人間力の両面を兼ね備えた技術者を育成しています。一緒に機械の専門技術を基礎から学び、ものづくりを通して社会貢献をしてみませんか。

  • 藤本 幹雄先生

    機械工学科の特徴は、ものづくりの楽しさを知る体験型学習です。体験を通して経験を積むこと、これがスキル習得の近道です。そのスキルを確かなものにするため、講義で理論を学び、業界が求める資格に挑戦します。本校では、在学中に技能検定3級および2級に挑戦します。機械分野は、あらゆる産業の基盤となる“ものづくり”を支えています。世界を支えるエンジニアを一緒に目指しましょう。

就職実績2024年度

進路状況

就職  86.7%

進学13.3%

就職率

75%

(株)アイメックス/NDSソリューションズ(株)/荻野工業(株)/(株)KAZUM/(株)カナモト/山陽マシン(株)/タカオ(株)/内海造船(株)/(株)日本製鋼所広島製作所/広島アルミニウム工業(株)/(株)リョーコーテック

  • 2024年度実績
  • 就職率=就職希望者に対する内定率
    就職決定者数÷就職希望者数×100
  • 平均就職率は年度ごとに算出した就職率の平均

卒業生の活躍

― OB・OG INTERVIEW

内海造船株式会社

検査・品質管理

冨士井 浩太 さん

2022年卒業 広島県立高陽東高等学校出身
[2025年1月取材]

安全安心な船をつくり
物流や観光を支える

船にエンジンや周辺機器を搭載し、エンジンルームを造り上げる部門に所属しています。私の主な仕事は、配管が適切につながれているか、例えば配管から燃料などが漏れる可能性がないか検査することです。段取りをしっかりと決めた上で入念に検査しています。完成した船は日本各地で活躍。多くの物や人を運び、物流や観光の面で人々の役に立っています。
入社して3年目になりますが、やりがいを感じるのは検査業務が完了した時です。業務には想定外の出来事も生じるので、そうした事態に対応して最後までやり遂げられた時は、達成感を得られます。また、自分の携わった船が初めて海に浮かぶ「進水式」に立ち会うのも、うれしいひと時です。業務の苦労や完了した時の喜びなどが思い起こされ、感慨深いです。
私が今、幼い頃から憧れていた造船の仕事に携わり、充実した日々を送ることができているのは、専門学生時代に精一杯学んできたからだと思います。機械工学科で得た知識や経験、資格などは、業務を進める上で大きな助けとなっているので、皆さんも有意義な学生生活を送り、将来の糧にしてください。

シーコム株式会社

生産技術

髙田 凌空 さん

2022年卒業 広島市立広島工業高等学校出身
[2024年1月取材]

ハイレベルな技術ほど
挑みたい意欲に燃える

立型CNC旋盤で、主に航空機やロケットなどのエンジンに使われる部品を製作しています。自分が手がける部品がどのように使われるのかを知ることは、責任感にもつながります。エンジンは命を預ける部分といっても過言ではない大事なパーツ。人命を背負っている重みを日々感じています。ですから、精度に妥協は許されません。以前は「1ミリ」と聞くと「小さい」というイメージでしたが、今はコンマ数ミリの世界で神経を使っているので1ミリが大きく感じます。難度が上がればその分努力も必要になりますが、直面する難題をクリアした先には大きな達成感と共に成長が待っています。
ハイレベルな経験をこれからもどんどん積み重ねて立型CNC旋盤をマスターし、この分野で頼りにされる存在になりたいです。