機械工学 2026.07.03
【企業講演会】「ドアがある所に西川あり」自動車の未来を支える技術とモノづくり
機械工学科の学生を対象に、職業教育の一環として講演会を開催しました。本講演会は、業界で求められる知識・技術の育成や、社会人としての意識向上を目的としています。
今回は、西川ゴム工業株式会社様をお招きし、企業講演会を開催しました。
西川ゴム工業は、地元マツダはもちろんのこと、国内すべての自動車メーカーと取引があるスゴイ企業です。今回は、クルマ業界のこれからの話や、モノづくりの仕事の流れ、そして会社の働きやすさまで、たっぷりとお話しいただいた内容を3つのポイントに分けてご紹介します!
国内シェアNo.1!日本のクルマの2台に1台が使う「ウェザーストリップ」の秘密
西川ゴム工業は、自動車の窓やドアのすき間を埋めるゴム部品「ウェザーストリップ」などをつくっている会社です。雨や風、音をシャットアウトして、車内を快適にするために欠かせない役割を持っています。
実はこの部品、国内シェア約45%で日本一を誇ります!日本で走るクルマのおおむね2台に1台には西川ゴム製の部品が使われている計算になります。
現在は国内だけでなく、海外8カ国12拠点にグローバル展開。さらに、オープンカーの屋根システム(コンバーチブルシステム)の開発や、地元のスポンサー契約など、地域や社会を盛り上げる取り組みにも力を入れています。

普段、当たり前に車には水は入らないと思っているけれど、実はウェザーストリップによって守られていたことに改めて気付くきっかけになりました。
EV(電気自動車)になっても消えない!100年に1度の大変革に負けない強さ
今、自動車業界は「CASE(コネクテッド・自動運転・シェアリング・電動化)」と呼ばれる、100年に1度の大変革期を迎えています。ガソリン車から電気自動車(EV)への移行が進むと、エンジンが不要になるため、車を構成する部品の数はガラリと変わり、部品点数も減るだろうと言われています。
部品メーカーにとっては大ピンチに思えますが、西川ゴム工業は違います。
なぜなら、動力源がガソリンから電気になっても、「人が乗り降りするドア」は絶対になくならないからです。
電気自動車になっても、静かで快適な車内を守るためにウェザーストリップは必ず必要とされます。まさに「ドアがある所に西川あり。」という言葉の通り、これからの未来もずっと自動車産業を支え続ける安定性と強みを持っています。
クルマができるまでの年月と、社員を大切にする「ホワイト」な働き方
講演では、製造業の具体的な仕事の流れについても詳しく教えていただきました。
1台の新車が完成するまでには、おおむね2年以上もの歳月がかかります。
さらにその車を4・5年は生産し続け、その先も販売した車はサポートし続けます。
- お客様のニーズ・製品企画 :どんな車にするかアイデアを出す
- 設計・工程化 :どのようなカタチにするか、工場でどのように作るかを考える
- 生産・検査出荷 :実際にカタチにして、厳しいチェックをして送り出す
- フォロー :世に出たあともサポートする
それぞれのプロフェッショナルがバトンを繋ぎ、車が完成します。完成した車が販売されているその間も次の新しい車が開発され進化していきます。 多くのエンジニアの技術が1台の車に集結してるわけですね。

なかでも学生たちが一番身を乗り出して聞いていたのが「働きやすさ」について。西川ゴム工業は、年間休日を多く設け、プライベートも充実できるだけでなく、女性の活躍を応援する「えるぼし(ホワイトマーク)」や、社員の健康を大切にする「健康経営優良法人」の認定を受けています。休暇制度や福利厚生などのサポートも手厚く、安心して長く働ける環境が整っている「ホワイト企業」であることも大きな魅力でした。
まとめ
今回の講演を通して、学生たちは「学校で学んでいる機械の知識が、どのように社会の役に立ち、未来のクルマに繋がっていくのか」をリアルに学ぶことができました。改めまして、西川ゴム工業株式会社様に心より御礼申し上げます。誠にありがとうございました。
企業紹介:西川ゴム工業株式会社
- 本社 :広島市西区三篠町二丁目2番8号
- 事業内容 :自動車用シール材及び産業資材製品の設計・開発、製造、販売
- 事業拠点 :国内4工場6営業所、海外8ヵ国12拠点
- 公式サイト:https://www.nishikawa-rbr.co.jp/



