機械工学 2025.06.26
社会を支える“縁の下の力持ち”(株式会社HIVEC)
機械工学科の学生を対象に、職業教育の一環として企業講演会を開催しました。本講演会は、業界で求められる知識や技術の育成、そして社会人として働くための意識向上を図ることを目的としています。

今回は、広島県に本社を構える株式会社HIVEC(ハイベック)様をお招きし、同社が手がける自動車、鉄道、農業機械などの「設計」や「開発」についてご講演いただきました。
設計・開発は、ものづくりの出発点とも言える重要な工程ですが、製品化前の業務であるため、学生にとっては具体的なイメージが湧きにくい分野でもあります。講演では、株式会社HIVECが実際に行っている業務について、分かりやすくご説明いただきました。
例えば自動車開発では、ボディやドア、内装などの部品設計を、鉄道では車両の外観や座席配置、安全性に配慮した設計を行っています。使用者が安全かつ効率的に利用できるよう、細部にまで工夫を凝らした設計が求められています。同社は、3DCADを中心とした高度な設計技術を駆使し、デザイン、解析、3Dプリント、VRなど、開発の全工程を一貫して支援できる体制を整えており、多様なニーズに対応できる柔軟性と技術力が、同社の大きな魅力です。
設計は、製品の外からは見えない部分に最先端の技術を詰め込み、便利で安全な社会の実現を支える、非常に意義深い仕事であることを再認識することができました。
講演を聴いた学生たちにとっては、「設計」という、少し難しく感じられる分野について理解を深める貴重な機会となりました。2年生の皆さんには、今後の就職活動や社会人生活に向けて、1年生の皆さんには、来年に控える就職活動への準備として、今回の学びをぜひ活かしてほしいと思います。
お忙しい中、貴重なお時間を割いてご講演いただいた株式会社HIVECの皆様に、心より感謝申し上げます。誠にありがとうございました。