機械工学 2025.04.23
鉄道の安全運行を支え社会発展に貢献(株式会社レールテック)
機械工学科の学生を対象として、職業教育に関する講演会を実施しました。この講演会は、職業教育の一環として業界で必要とされる知識・技術の育成や社会人としての働く為の意識向上を図ることを目的としています。
この度は、株式会社レールテック様にお越しいただき、事業内容を中心にご講演を頂きました。


私たちが日々何気に利用している鉄道。その安全で正確な運行を支えているのは、目立たない場所で高い技術力と責任感をもって働く人々の存在があるからです。株式会社レールテックは、まさにそんな鉄道インフラの「縁の下の力持ち」として、日々日本の交通を支えている企業なのです。
同社の中核事業は、鉄道の「軌道(レール)」の整備・保守です。列車が安全かつ快適に走るためには、わずかなズレや摩耗も見逃すことができません。レールテックでは、専門的な測定機器と熟練の技術者の目で、ミリ単位の精度で線路のゆがみや変化を見極め、補修や調整を施します。特に新幹線のような高速鉄道では、安全基準が非常に厳しく、その技術力が問われます。
さらに、線路だけでなく橋梁やトンネルといった鉄道インフラ全般の維持管理も同社の重要な役割です。近年では、ドローン技術を活用した検査やICTやAIなどの最新技術を活用した診断・管理の自動化も進められており、次世代の鉄道メンテナンスの在り方も研究が進んでいます。


講演の中で、実際にドローンの操作を体験できる時間が設けられ、学生たちはプロが使用している機体に触れながら操作の基礎を学び、普段なかなかできない貴重な体験に目を輝かせていました。今回初めてドローンを扱う学生も多く、操作に苦戦しながらも楽しそうに取組む姿が印象的でした。
普段の生活で線路と言えば、鉄道の走るレールというイメージしか湧きませんが、実は日常の裏側で多くのエンジニア達が高度な技術で支えているからこそ、安全で安心そして便利な鉄道が成り立っているのです。
今回の講演会を通して、学生たちは企業のリアルな現場の話を聞き、改めて鉄道について考える良い機会になったようで、インフラ整備について興味を得たものと思います。2年生は、就職活動そして社会人として。1年生の皆さんは、来年に控える就職活動に活かしてほしいと思います。
お忙しいところ、貴重なお時間を頂戴いたしました株式会社レールテック様に心から感謝申し上げます。誠にありがとうございました。