機械工学 2025.07.22
広島で飛行機をつくる仕事って?株式会社テックササキの工場見学で見えた“ものづくり”の魅力
「飛行機って、どうやって作られているのだろう?」
そんな疑問を持ったことはありませんか?今回は、広島市にある三菱重工業江波工場で、航空機の組立を行っている株式会社テックササキの工場を見学させていただきました。
高校生の皆さんにもわかりやすく、「航空機の組立ってどんな仕事?」という疑問に答える形で、現場の様子や会社の魅力を紹介します!
飛行機の組立ってどんな仕事?
飛行機の組立とは、胴体や翼などのパーツを、正確に組み合わせていく仕事です。
テックササキでは、ボーイング767や777といった大型旅客機の胴体パネルなどを組み立てています。
驚いたのは、その作業のほとんどが人の手で行われていること。
リベットというアルミやチタンで出来た金属の留め具を打ち込む作業では、100分の1ミリ単位の精度が求められるそうです。まさに「究極のものづくり」ですね。
テックササキってどんな会社?
テックササキは、航空機やロケットの構造組立を行う航空機事業をはじめ、天井クレーンなど搬送設備事業、空調や給排水に係る産業用設備事業、エアーコンプレッサーの販売・メンテナンスを行う汎用圧縮機事業など多岐に渡る領域で活躍されている技術系企業です。
航空機事業では、主に三菱重工業のパートナー企業として、ボーイング社や自衛隊機、さらには国産ロケットの部品製造にも関わっているんです。
工場見学で感じた“人の力”
今回の工場見学では、実際に作業している現場を間近で見ることができました。
作業はチームとして行われ、二人で作業を行う際には、互いに声をかけながら、慎重に部品を組み立てていきます。
工場内は、温度や湿度管理がなされるとともに異物の混入も徹底的に管理されています。当然、作業結果も一つひとつ点検されています。現場の空気は真剣そのもの。でも、どこかものづくりに対する想いや温かさを感じられる雰囲気でした。
高校生に知ってほしい!航空業界の仕事の魅力
飛行機づくりの仕事は、技術だけでなくチームワークも大切。一人ではできない仕事だからこそ、仲間と協力しながら完成させる達成感があります。自らの手で作り上げた機体が大空を舞い、世界と繋がる瞬間をチームとして、会社として喜べるなんて、ちょっとワクワクしませんか?
テックササキの工場見学を通じて、「ものづくり」の奥深さと、航空機産業の魅力をたっぷり感じることができました。高校生の皆さんの中には、「将来、技術職に就きたい」「飛行機が好き」という人もいるかもしれません。
そんな皆さんにとって、テックササキのような企業は、進路選びのヒントになるかもしれません。広島から世界へ。人の手でものづくりをする仕事は、夢がいっぱい詰まっています。
飛行機やロケットや自動車など、凄い「ものづくり」を仕事にしたい!
本校の機械工学科では、ものづくりの基礎を幅広く学ぶことが出来ます。もし、工業科でない高校生の皆さんの中で、ものづくりへの興味を抱いた方がおられたら、オープンキャンパスへお越しください。
将来の仕事として、テックササキのような航空機やロケットの組立から自動車、鉄道など幅広い未来が見えてきますよ。お待ちしています。
最後に

最後に、最新機のボーイング777X(写真ですけど)の前で記念撮影。とてもいい経験ができました。
お忙しい中、貴重な経験の場をご提供いただきました、株式会社テックササキの皆様に、心より感謝申し上げます。
誠にありがとうございました。