機械工学 2024.12.19
高水準の技術と独創性で、新たな最高を(株式会社北川鉄工所)
この講演会は、職業教育の一環として製造業で必要とされる知識・技術の育成や社会人としての働く為の意識向上を図ると共に就職活動に向けた情報共有を目的としています。
この度は、株式会社北川鉄工所様にお越しいただき、事業内容を中心にご講演を頂きました。
株式会社北川鉄工所様は、鉄製品を中心に幅広くものづくりを行っておられ、主に3つの事業を柱として展開されています。
金属素形材事業では、鋳造技術を駆使し、自動車部品を始め、農業機械部品や建築機械部品などを製造されています。そのシェアは、世界で生産される車のおよそ10台に1台は北川鉄工所製の部品を搭載しています。
工作機器事業では、素材を加工するための旋盤やマシニングセンタと言った工作機器で用いるパワーチャックやNC円テーブルなど無くてはならないパーツを製造されています。その国内シェアは60%であり、ものづくりに携わる人なら一度はお世話になっているパーツの一つです。
産業機械事業では、コンクリートプラントから、タワークレーン、ウォーターカッターなどの特殊工作機器、さらに立体駐車場まで。時代に即した多種多様な製品を開発しています。
工作機械をはじめ、北川鉄工所製の製品には精度を追究した製品が多く存在します。より精度の良い製品を生み出すためには、より精度の良い工作機械が必要になります。皆さんが利用している製品が、どんどん高性能な製品になる理由のひとつは、北川鉄工所の技術があって初めて生み出されるのです。
工作機械は身近でない方も多いかと思いますが、本校周辺にも北川鉄工所が手掛けた建物があります。石内にあるジ・アウトレット広島の立体駐車場や広島空港に新しくできた立体駐車場も北川鉄工所製です。鉄工所と聞くと建設業とは関係なさそうに感じるかもしれませんが、実は、こうした構造物の設計からコンクリートを提供するプラントそして、あの大きなクレーンも北川鉄工所製の製品が活躍しています。
いつも視界に入っている車や建物など、どうやって作られているのか、どんな工夫が為されているのかなど、余り気にすることは在りませんが、実は凄い技術と精密な加工によって生み出されている事を是非知って頂きたいと思います。
講演を聞いた学生たちも、日頃お世話になっている旋盤のチャックをはじめ、ものづくりの面白さや技術の素晴らしさを改めて知る良い機会となりました。就職活動、そしてものづくりを目指す社会人として、この経験を活かしてほしいと思います。
お忙しいところ、貴重なお時間を頂戴いたしました株式会社北川鉄工所様に心から感謝申し上げます。誠にありがとうございました。